【ゆんたくげんた】健康長寿の島のいま | 医療と介護のこれから

いつもお読みいただき、ありがとうございます。
台風が沖縄に近づいています。
風雨が強まる前に、飲み水や食料、停電への備えとあわせて、日ごろ飲んでいるお薬の残りもどうかご確認ください。
高齢のご家族や、近所でおひとりで暮らしている方には、早めの声かけをお願いいたします。
前号では、事務所開きからのひと月、県内を歩いて聞いてきた声と、私がめざす沖縄についてお伝えしました。
その最初に挙げたのが沖縄を「まもる」、命と安全を守ることです。
今号はそこをもう一歩深く、年を重ねても安心して暮らせる島について、医療と介護のお話をさせてください。
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【お年を重ねても安心できる沖縄へ】
6月は、多くの老人福祉施設を訪問し、利用者や職員の皆さまと交流させていただきました。
あるデイサービスの施設では陶芸にも取り組まれていて、皆さんが生き生きと活動されている姿が、とても印象に残っています。
利用者のみなさまの日々を支えてくださっている職員の皆さまに、心から感謝しています。
沖縄は長く「健康長寿の島」と呼ばれ、私たちはそれを誇りにしてきました。
しかし出馬会見でも申し上げたとおり、健康寿命の悪化は、いまこの島の深刻な課題です。
那覇市の副市長として福祉や健康の分野を預かるなかでも、県内を歩くなかでも、私はたくさんの不安の声を受け取ってきました。
医療や介護の負担が、家計に重くのしかかる。
近くで診てもらえる先生や、介護の担い手が足りていない。
ひとり暮らしの親が心配で、仕事との両立に悩んでいる。
年を重ねることが、安心ではなく、不安とつながってしまっています。
高齢化が進む沖縄だからこそ、「長生きできる社会」だけでなく、「元気に、自分らしく暮らせる社会」をつくることが大切だと、デイサービスで出会った皆さんの姿に触れて、あらためて感じています。
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【島のどこにいても、医療に手が届くように】
とりわけ気がかりなのは、離島と過疎地域の医療です。
5月の終わりに、日本最西端の与那国島を訪ねました。
町役場や地域の皆さまから伺ったのは、医療や介護の人材と設備が足りないという切実な声です。
あわせて、物価や建設費の高騰、離島ならではの交通・物流の課題など、暮らしの根っこに関わるお話が続きました。
4月に伺った渡名喜村は、人口約290名と、面積・人口ともに県内でもっとも小さな自治体です。
昨年は村役場の職員不足が全国的なニュースになりましたが、昨年に続き今年も4名が採用され、県や民間企業からの応援職員も含めて業務をこなしていると伺いました。
それでも、通信環境や空き家の活用など、小さな島の課題は、一つひとつが暮らしに直結しています。
医療や介護にかぎらず、担い手の確保は、こうした小さな島や地域では、そのまま「この島に住み続けることができるのか」という問いになります。
離島の不利性の解消は、沖縄県政の変わらない責任です。
急に具合が悪くなったとき、すぐに診てもらえる。
必要なときには、本島の病院へ確実につなぐことができる。
そのために、救急搬送の体制、遠隔での診療、それを支える通信の整備を進め、島のどこにいても医療に手が届く沖縄にしてまいります。
やんばるの医療の中核となる北部基幹病院の早期整備も、しっかりと後押しします。
住む場所によって、命の安心に差が出る。その現実を、変えていきます。
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【健康長寿を、取り戻す】
医療の体制を整えることと同じくらい大切なのが、そもそも病気になりにくい島をつくることです。
沖縄はかつての健康長寿を失っており、とりわけ働き盛り世代の肥満や、検診の受診率が課題となっています。
食や運動、検診など、日々の暮らしの一つひとつが、それを取り戻す入り口です。
私がめざすのは、医療と介護と福祉が、ばらばらではなく、つながって人を支える仕組みです。
健診データの活用や遠隔診療といった最先端の技術も生かしながら、健康長寿の沖縄への道筋をつけてまいります。
私自身、沖縄県薬剤師会の副会長をつとめています。
医師会、看護協会、歯科医師会など、医療業界と連携しながら、沖縄の健康長寿をとりもどします。
さらに心強いのは、この分野に、民間の新しい力が次々と育っていることです。
4月に参加した「Wellness Leaders Award 2026沖縄大会」では、7名の登壇者が食や運動、介護、心の健康をテーマに、ご自身の経験に基づいたビジネスプランを発表されていました。
私も基調講演で、沖縄県や那覇市の健康増進計画を引用しながら、「沖縄の健康長寿」についてお話しさせていただきました。
健康は、守るべき暮らしの土台です。
そして、沖縄が世界に打って出られる新しい産業の種でもあります。
前号でお伝えした「新5K経済」の一つに「健康」を掲げているのは、そのためです。
行政の仕組みと、民間の挑戦と、地域の支え合い。
この三つをつないで、「健康長寿の島」をもう一度、沖縄の誇りにしてまいります。
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【最後まで、自分らしく】
年を重ねることは、こわいことではない。
そう言い切れる島にしたいのです。
これまで沖縄を支えてこられた方々が、今度は、安心して支えられる番です。
お年寄りも、介護をするご家族も、ひとりで抱え込まない。
地域と行政がいっしょになって支える沖縄を、私はつくります。
これからも、各地で伺ったお声を、暮らしを支える政策につないでまいります。
沖縄を、前に。
次号も、「まもる・ひらく・つなぐ」について、引き続きお伝えしてまいります。
古謝げんた
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