【ゆんたくげんた】復帰54年、ふるさとを想い続けた20年
明日5月15日は、沖縄が本土復帰を迎えてちょうど54年の節目です。
復帰から半世紀以上が経ったいま、私は沖縄県政のリーダーをめざして、毎日、県内の現場をまわっています。
「ゆんたくげんた」では、これまで私のルーツや、出馬会見で掲げた「まもる・ひらく・つなぐ」の3つの柱、そして子育てと教育について、お届けしてまいりました。
たくさんのご反応をいただき、本当にありがとうございます。
一通一通、丁寧に拝読しております。
私自身は、20代から30代にかけての多くの時間を、ふるさと沖縄を離れて過ごしました。
東京で大学生や国家公務員として過ごし、岡山と長崎で地方自治の実践を積み重ね、そして民間企業で沖縄の挑戦者を応援しました。
「いつか、この経験を沖縄に役立てたい」、ずっとそう考えながら、歩んでまいりました。
今から4年前、本土復帰50年という節目を迎えた沖縄において私のこれまでの経験や知識、人脈を、これからの50年のために使いたい、その想いで沖縄に帰ってきました。
今号は、まだあまりお話ししてこなかった、私が沖縄を離れて歩んできた道のりについて、お話しいたします。
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【国の現場で、制度をつくる】
大学を卒業して、私は国家公務員として東京で働き始めました。
入省した総務省では、制度を設計し、予算を組み、法律をつくる仕事に携わりました。
一つの法律や制度が変われば、何百万人の暮らしが変わる。
その重さを、毎日、肌で感じていました。
良い制度があれば、地域の力は引き出される。
逆に、時代に合わない制度のままだと、地域は苦しむ。
特に復興庁において、東日本大震災の復興に関わっていた際には、各省庁の利害関係と、地元の思いの間に立ち、厳しい交渉の局面に向き合いました。
地域の現状や思いをしっかりと汲み取りながら、国として新たな政策に結びつけたことは、貴重な財産として刻まれています。
さまざまな経験をつみながら、沖縄においてはどんな制度が必要なのか、考えていました。
沖縄の長年の課題である所得の向上、子どもの貧困の解消、物流コストや教育などの環境。
国の制度の中で、沖縄をどう支え、どう動かしていけるのか。
その問いは、いまも私のなかで生きています。
国にいた時間は、政策を「つくる側」の視点を、私のなかに残してくれました。
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【地方の現場で人と出会う ─ 岡山と長崎】
総務省という役所は、政府と地方自治体を行ったり来たりするキャリアを歩みます。
私は岡山県庁と長崎県庁に赴任し、地方行政の現場に立たせていただきました。
特に長崎県では、国際課長や財政課長などの管理職として5年の間、さまざまな課題に向き合ってきました。
長崎は沖縄と似た点が多々あります。
多くの離島を抱える離島県であること、実は日本で最も島が多い県は長崎県です。
また、古くから海外との交流を重ねてきており、海外の文化から多くの影響を受けています。
人口規模も同じぐらいです。
しかし、大きな違いは、長崎は60年以上も人口が減り続けている、という点です。
基幹産業が衰退していく中で、中山間地域や離島部では急激な人口減少が大きな課題であり、世界文化遺産や地域の特色を生かして持続可能な社会をつくることが急務でした。
こうした経験は、国の制度を「使う側」「現場で実装する側」として視点が180度変わる経験でした。
国の制度を使い倒しながら、地方に合わないものはしっかりと政府に物申し、変えていく。
沖縄に関する制度や予算についても、本来そうあるべきだと考えています。
岡山や長崎で足を運んだ多種多様な景色やそこで出会った方々の顔は、いまも私のなかに残っています。
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【ふるさとを想い続けた20年】
ふるさとを想い続けた、20年。
いつも心の真ん中にあったのは、「いつ、どうやって沖縄に役立つのか」ということでした。
沖縄が本土復帰を迎えた、あの1972年から、54年。
復帰前、復帰直後、そして、いまの沖縄。
それぞれの時代を生きてこられた方々の声に、これからもしっかりと耳を傾けてまいります。
離れて暮らしていたからこそ、見えた沖縄の素晴らしさがあります。
自然、文化、人と人との距離感、地域全体でこどもを見守る空気感。
その魅力を、いま、沖縄に暮らしている私たち自身が磨き続け、活かしきれているか。
ふるさとを離れていた時間を経て、那覇副市長として、市政の最前線に立たせていただきました。
これからは、20年の歩みのなかで出会った経験と人脈を、沖縄のためにフル活用してまいります。
復帰から54年。私たちの世代が引き継ぎ、次の世代へ渡していく番です。
次号も、「まもる・ひらく・つなぐ」について引き続き深掘りをしていきます。
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古謝げんた
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